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Chocolate Editor

CHOCOLATERIE CALVA/YOKAN CHOCOLAT

Chocolaterie CALVA

羊羹ショコラ


水ガナッシュの上に、水羊羹に近い蒸し羊羹がのせられている。

最近多くなってきた、和菓子とチョコレートの出会いの1つだが、これはその先駆者的な存在。

2022年フランスで開催予定のワールド・チョコレート・マスターズで日本代表を務める北鎌倉「ショコラトリー・カルヴァ」の田中二朗氏のスペシャリテの一つ。

日本人としての誇りを持ち、自分にしかできないショコラトリーをとの想いから、北鎌倉で和菓子とチョコレートの技法を取り入れて、試行錯誤の上に生まれたショコラだ。


きれいな木箱に入れられて販売されているため、贈り物向きなのかなと思ってしまうが、この木箱をお店に持参すると、中身だけを販売してもらえる。サステナブルも意識された商品。


羊羹ショコラは、上層が蒸し羊羹、下層が水ガナッシュになった2層仕立て。

ぷるぷるとした柔らかくも、もっちりとした蒸し羊羹に、しっかりとした固さのあるガナッシュ。滑らかなガナッシュに対して、蒸し羊羹のほろほろと崩れるような食感が印象的。


ショコラは水ガナッシュなので、すっきりとしていて甘味も控えめ。羊羹のストレートに小豆のおいしさが伝わる味わいを決して邪魔することなく引き立てている。

固さに違いがあるため、まずは蒸し羊羹の味わい、その後にショコラが溶けていく。小豆の味わいを堪能した後で、その小豆の繊細な味わいを残したまま、ショコラが重なっていく。

滑らかでクリーミーながらやや固さがあるガナッシュは、ゆったりとした口溶けで、余計なものが入っていないシンプルな味わい。水ガナッシュなため、お湯で作られたココアのようにカカオの味わいがストレートに伝わってくる。すっきりとしていて余韻が短いが、その分もう少し食べられるという余韻を残し、飢餓感をあおる。

チョコレート好きとしてはややすっきりしすぎている気もするが、これが和菓子の魅力かなとも思う、引き算の美学を感じる。

羊羹ショコラ


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