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Chocolate Editor

CLUB HARIE (TAKAO YAMAMOTO)/ LE MIEUX

CLUB HARIE クラブハリエ 山本隆夫

LE MIEUX ル・ミュー


滋賀を中心とした関西で広く展開され、最近最も勢いのあるパティスリー「CLUB HARIE(クラブハリエ)」。

東京には「CLUB HARIE B-studio」と呼ばれるバームクーヘン専門店が、三越日本橋本店と東武池袋店に、「Occitanial(オクシタニアル)」という系列パティスリーが水天宮にあります。


バームクーヘンのイメージが強く、ショコラのイメージはあまりないのですが、WPTC(※1)で優勝作品のショコラ部門を手がけたシェフを3大会連続で輩出するなど、ショコラにも力を入れられていると想像できます。

その「クラブハリエ」の代表を務める山本隆夫氏率いるチームが、WPTCで2010年に日本初優勝をした際のショコラ作品が今回の『ル・ミュー』です。


世界地図のパッケージの中に入れこまれたショコラのテーマは、「Childhood(幼少期)」。



まず見た目から可愛い! “ウエンディ”と名付けられたショコラの上には小さなマーガレットがのっていて、それだけで女子的にはハートを掴まれます。ピエスと呼ばれる彫刻のようなお菓子細工が得意な「クラブハリエ」らしい作品です。底の部分にもプリントがされていたりと、細部までこだわりが感じられるショコラ。



テーマの「Childhood」に合わせ、おそらくピーターパンをイメージして作られたと思われる3点。夜の怪しさとドキドキ感を秘めた“ナイトフライト”、子供らしい可愛らしさのある“ウエンディ”、2種類の模様を対角線で分け一瞬の表裏を表現したような“チックタック”。表情豊かで美味しいショコラ。バレンタインの時に購入したもので、期間限定発売。普段購入できないのは残念。


(左から)

Night Flight ナイトフライト 1粒が大き目の三角形の山のような形。 ピカピカのツヤのある深い赤に金粉が散りばめられている。底にもプリントが隠されていて手が込んでいる。 微かにチェリーの甘酸っぱい香りとトンカ豆のスパイシーな甘い香りがする。 薄い外側のチョコレートの中は、上層に甘酸っぱいグリオットチェリーのシロップ漬け、下層にトンカ豆とチェリーのガナッシュ。 ガナッシュもチェリーの風味が豊かに生きているが、やはりシロップ漬けのジューシーなチェリーの実がより一層このショコラを幸せなものにしている。 トンカ豆の優しい甘さがチェリーの甘酸っぱささらに引き立ててくれている。美味しい。

Wendy ウェンディ 可愛いマーガレットの花がピカピカとツヤを放つ黄色と黄緑のドームショコラの上に咲いた見た目も可愛いショコラ。 りんごの甘酸っぱい香りと蜂蜜の甘い香りがする。 外側は、上はホワイトチョコレート、底はブラックチョコレート。 中は、上層はリンゴの繊維を残したつぶつぶととしたジェリー状のリンゴのソテー、下層はリンゴの風味がついたリキッド状のキャラメル。 一口でほろりと崩れるような優しい食感。 甘酸っぱいリンゴの風味を優しい甘さのキャラメルが包み、繊細に混ざり合って溶けていく。美味しくてかわいい1粒。

Tic Toc チックタック ツヤを抑えたミルクチョコレートの背の低い正方形。 表面は対角線上片方だけクロコ柄。ミルクの甘い香りと、ヘーゼルナッツの芳ばしい香りがする。 薄いミルクチョコレートの中は、上層は舌触りなめらかでもっちりとした食感のプラリネ、下層はサクサクとした食感のパイ生地。 芳ばしいプラリネの風味とサクサクとしたパイ生地の歯応え、小さ目ながら食べごたえのあるショコラ。 すこし塩味が利いていて、甘さ控えめ。

CLUB HARIE 公式サイト:http://clubharie.jp/

※1 WPCTとは? 2年に1度アメリカで開催される製菓の国際コンクール「ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ(WPTC)」。シュガーピエス(アメ細工)部門とチョコレートピエス部門、味覚部門からなる各国3人一組のチームで2日間にわたって製菓技術を競う大会で、お菓子のワールドカップとも言われます。

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