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EAST MEETS WEST COCKTAILS とヴァローナチョコレートの邂逅

Chocolate Editor

EAST MEETS WEST COCKTAILS とヴァローナチョコレートの邂逅



リッツ・カールトンホテルのコンセプトである、日本と西洋の文化が出会う瞬間を表現した「EAST MEETS WEST COCKTAILS」の世界が、フランス・ヴァローナ社のチョコレートと出会った瞬間を表現したペアリング。



ヴァローナ社の多くの種類のチョコレートから、バーテンダーさんがチョコレートを選び、それに合わせてアルコールとノンアルコール各6種考案。


考案されたカクテルは、ヴァローナ社の担当者がペアリングを確認し、承認が取れたものだけを提供されているそうです。

そのため、カクテルだけでも、チョコレートだけでも、そしてペアリングさせてもおいしい組み合わせになっている。


一人で6杯は無理だなーと思い、二人で伺って無理言ってハーフで提供していただきました。順番はお任せしましたが、コース料理のようにまとまっておりました。


ホテルのバーは敷居が高く感じてあまり行きませんが、多国籍なお客様に対応できるように、芯がしっかりとあり、はっきりとした味わいでありながら、カクテルとしてきれいにまとめられているなと感じました。


体験できるのは6月30日までという残り少ない期間ですが、もし行ける方がいらっしゃったらぜひ楽しんでいただきたい。



🍫イタクジャ(ITAKUJYA)

ブラジル産カカオをパッションフルーツで二重発酵させたチョコレートのミルクチョコレート。ミルク感とナッティーな甘味がしっかりとあり、ほのかにベリーを感じる味わい。


🍸黒糖焼酎がベース。ブラジル産のカカオ豆から、ブラジルの黒糖を使ったカサーシャというお酒をイメージしたもの。そこにアサイーの鮮やかな赤色、チョコレートの発酵にも使われたパッションフルーツ、パイナップルを使用。

パッションフルーツの鮮やかな酸味の香るカクテル。フルーティーな酸味の中にパッションフルーツやパイナップルを感じる。そこに合わせられるレモン果汁がライムピールのように感じられる。


🍫🍸パッションフルーツやパイナップルの鮮烈な酸味は感じられるが、チョコレートと一緒に食べることでライムピールのような苦味が消える。チョコレートのナッティなふくよかな甘味と、黒糖焼酎が重厚感のある甘味が重なって、重厚感のある味わいの複雑味を広げ、その中からアサイーとベリーの甘酸っぱい酸味と、パッションフルーツの強い酸味がまろやかになって沸き上がる。 



🍫アルパコ(ALPACO)

エクアドル産カカオ。エクアドルらしい華やかさというよりは、アーモンドのような香ばしさとナッティさのあるチョコレート。


🍸カモミールをインフュージョンしたジン、エルダーフラワーコーディアル、レモン果汁、抹茶パウダー、ジャスミンとオレンジ、ヒノキのビターズ。

抹茶が香るが、飲むとグレープフルーツのようなビターな柑橘の味わいがトップにきて、つづいて繊細なフローラリーな味わい、最後に抹茶がほのかに感じられる。夏らしい柑橘とフローラル感があふれるカクテル。


🍫🍸チョコレートと合わせることで、カクテルの抹茶のビター感が和らぎ、チョコレートからは隠れていたフローラルな風味が出てくる。カクテルがとても繊細で複雑に構成されているため、チョコレートと一緒に食べるとややその繊細さが消えてしまうが、カクテルの酸味がチョコレートのアーモンドのような風味によって穏やかになる。



🍫キダヴォア(KIDAVOA)

マダガスカル産カカオをバナナで二重発酵させたチョコレートのミルクチョコレート。ミルキーでナッティな味わいの中に、ドライバナナのような濃厚な甘味と、スモーキーなウイスキーのような風味がある。


🍸ジャパニーズウイスキーでコーヒーを抽出し、オリジナルのバナナコーディアル、アンゴスチュラビターズ。ロックで提供され、氷の上にドライバナナが添えられている。

ボディ感が強く、重厚な厚みのあるカクテル。コーヒーの焙煎香とフルーティーな香りに、強いアルコールの香り、そこに甘いバナナの香りを纏ったチョコレートが重ねられて、贅沢な大人のチョコバナナのような味わい。


🍫🍸カクテルにもチョコレートの風味を感じ、どちらにもバナナが香り、スモーキーさも、ウイスキー、コーヒーも感じる。同じような味わいを重ねることで、より重厚に厚みを増す組み合わせ。強いアルコール感がバナナの甘味とチョコレートの甘味を和らげ、コーヒーのほのかなスパイシー感が、ふわりと鼻に抜けて心地よい。



🍫オレリス(ORELYS)

黒糖を使ったブロンドチョコレート。通常の香ばしく、ビスケットのようなブロンドチョコレートよりも、黒糖の複雑でミネラル感のある甘味が特徴的なチョコレート。


🍸ディプロマティコラム、ギネスビールにキビ糖を加えたシロップ、シークワーサージュース。クリーミーでキャラメルのように甘い香りなのに、飲むと柑橘の鮮やかな酸味が爽やかに存在し、すっきりと飲めてしまうカクテル。


🍫🍸甘味とともにアルコールが熟成されてギュッと濃縮されたようなラムの味わいに、チョコレートの黒糖とミルクの深い甘味が、複雑に重なっていく。その上に、ギネスビールの軽やかなアルコール感とホップの渋味が、シークワーサーの強い酸味とほのかな苦味に重なり、重さをぐっと引き上げて味わいを軽くしている。アルコール度数の強さを感じるのに、ごくごく飲めてしまう。




🍫トゥラカラム(TULAKALUM)

ベリーズ産カカオ。ベリーのような甘酸っぱさに、焙煎香、スパイシーな甘味、そしてトロピカルフルーツの濃厚な甘味のあるチョコレート。


🍸日本酒をベースにして、ココナッツミルク、玄米茶、柚子ビターズで構成されたホットカクテル。ココナッツミルクの甘い香りと、玄米茶の香ばしくグリーンな香りが広がるが、飲むとココナッツミルクの濃厚で南国感のある甘味が広がるなかにも、しっかりと日本酒の存在を感じられ、甘酒のような発酵感もある。柚子入り玄米茶のココナッツミルクティ。


🍫🍸ホットカクテルなので、特に甘味が感じやすく、ココナッツの特徴的な風味が主張するが、チョコレートのフルーティーな甘さとほのかなスパイシー感が、カクテルの中から柚子の風味を引き出してくる。余韻は不思議とすっきりしている。




🍫ドゥルセ(DULCEY)

キャラメルやバター、香ばしいビスケットのような風味のブロンドチョコレート。ほのかに塩味を感じられる。



🍸メーカーズマーク・バーボン・ウイスキー、最上白味醂、ドライシェリー、醤油パウダー。グラスに海苔をのせ、醤油パウダーの上からバーナーで炙り、お祭りの屋台から香るこがし醤油の香りが広がる。グラスの縁にも醤油パウダー。


🍫🍸ザ・西洋のお菓子のようなチョコレートに、ウイスキーをベースにしながらも、ザ・日本のような旨味が詰まったカクテル。味醂の甘味が、ドライシェリーを甘く感じさせ、バーボンの香ばしい風味がチョコレートの香ばしさ、醤油パウダーがチョコレートの塩味とつながる。正反対のようでいて、見事なマリアージュ。



2人のバーテンダーさんがそれぞれ3種ずつのカクテルを考案されたようで、似たもので寄せたもの、全く違うところから合わせたものと、ペアリングのアプローチの仕方も個性があり面白かったです。

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