le fleuve
タブレット金柑
柑橘のコンフィには定評のある「ルフルーヴ」の、新作タブレット「タブレット金柑」。
期待しないわけがない。
コーヒーのようなほのかな焙煎香に、ほのかなクリーミーさ、フルーティな柑橘の香りが乗る。
表面にはle fleuve のロゴ、裏面には赤い輝きを放つ、金柑のコンフィが5個ほど載せられている。タブレットに大胆にのせられた金柑は存在感がある
タブレットの厚みはかなりあり、ボキッと割れる。
チョコレートはビター。ルフルーヴオリジナルの、エクアドル産とベネズエラ産カカオのブランド。エクアドル産の繊細さはあまり感じない。甘味がしっかりとあり、焙煎の風味が甘味によってマイルドにされているような味わい。口溶けはなめらかで、粒子を感じないテクスチャー。やや油分を感じ、味わいもテクスチャーも、角のない柔らかい仕上がりという印象。重みはあるが、味わいは薄い。
金柑のコンフィは、肉厚で果肉まで一緒にコンフィにされたような印象。噛むと驚くほど柔らかく、さっくりとした食感で、とてもジューシーに仕上げられている。丁寧にコンフィにされたことを感じさせる繊細な味わい。シャリシャリとした砂糖の食感と甘味が、これがコンフィであることを思い出させる。酸味は柔らかくなっているが、金柑らしさをしっかりと感じることができる。
ただ一緒に食べるとどうしてもチョコレートの甘味が強いのと、焙煎の風味、チョコレートと金柑のバランスで、チョコレートの方がどうしても強いので、一緒に食べると金柑のコンフィが負けてしまうのはとても残念。
タブレットのチョコレートをもう少し柑橘の風味があるようなものを使用した方が、金柑の風味が引き立ったのではないだろうか。
また、これはタブレットではなく、薄く外側にチョコレートをコーティングした方が、金柑らしさが出て良かったのではないかなと思う。
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