ヴァンサン・ゲルレ氏のスペシャリテ。
「ゲルリネット」
丸井円盤状のビターチョコレート中に、ザクザクとしたクランブルと、エアチョコのように滑らかで軽いジャンドゥーヤが重ねられていて、クランブルとジャンドゥーヤのベストなバランスが、食べたことを一瞬で忘れてまた食べてしまうエンドレスチョコレート。
シェルのビターチョコレートは極薄く、中身の甘さを引き立てる存在。ほのかにフルーティーな酸味があり、そのほのかさが珈琲を誘う。
柔らかな塩味が甘味の余韻を切り、また次の一口を求めさせる。
懐かしさを感じさせるチョコレート菓子でありながら、古さを感じさせないバランス感。
ビターチョコレート好きも、ミルクチョコレート好きも、高級チョコレート好きも、スーパーのチョコレート好きも、全員を納得させてしまうチョコレート。
ありそうで、なかなかない。普通なのに普通じゃない。シンプルなのに、繊細な計算でこそ成立している、ヴァンサン・ゲルレ氏を代表するスペシャリテ。
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